日記1後編
富中 なつ
 国語の授業中・・・未だに葛(かずら)さんのおちんちんが頭から離れなかった。
それに加えて、会ってもいいものかどうかも結論が出ず、あの日から1週間が
経とうとしている。
 考えても始まらない!何度も頭を振る。でも考えようとしなければしないほど、
あの時の葛(かずら)さんのアソコの香りが脳内再生されてくらくらしてしまう。
 最近では寝る前に葛さんのあの時の姿を思い出してオナニーしてしまうほどだ。
悪いとは思いながらも、悶々とした気持ちからは逃れられない。
 みぃも同じようだ、ふとわたしの意識が戻るときに、みぃはノートを抜け殻のように
睨みつけていた。
 チャイムが鳴り昼休み、気を紛らわそうとみゆに近づく。ふと彼女のノートを見ると、
やはり授業内容を書き取っていない。
 それどころか枠外に落書き・・・拙いおちんちんの絵が描いてある。
無意識だったのだろうが、その事に気づいたみゆは取り繕うように苦笑いを交わした。
わたしもわざとらしい笑みを浮かべた。
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 なんか今日も授業が頭に入らなかったなぁ・・・体育みたいに身体動かす授業なら
変な雑念は起きないんだけど・・・。
 カバンの整理をしていると、クラスメイトから声がかかった。
「葛(かずら)さんが呼んでるよ〜。」
 ふと見ると教室の入り口に葛さんがバツ悪そうに立っている。
もちろんみぃも呼ばれていて、既に葛さんのところへ歩いていっている。
 なんだろう。勝手にあんな姿見たから怒られるのかも・・・。葛さんは普段ドライな
表情なのでちょっと恐かった。
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 体育館裏へ行こうとしたが、あいにくの悪天候。丁度体育館が空いているということで
3人で勝手に入る。どうせ長居はしないし・・・。
葛(かずら)「・・・見たでしょ。」
 わたしとみぃは申し合わせたかのように体を硬直させた。
だが、それ以上に葛さんは顔を真っ赤にして熱を帯びているように見える。
葛「だ、誰にも言ってないよね!?」
 わたしとみゆは目を合わせ、もう一度葛さんの方へ向き直る。訝しげな、高揚した複雑な表情になっている。
『うん。言ってないよ』
葛「そ、そう・・・ならいいけど。」
 挙動不審な目の動きをさせながら、安堵と言うかがっかりというか、判断しかねる顔になっている。
普通”言っていない”と言われたらホッとすると思うんだけどなぁ。
葛「ぜ、絶対に言うなよぉ?約束だからね!?」
 
『う、うんうん!!』
 強い目つきの葛さんに、わたしは大げさに頷く。みぃも無言で同じ返答をした。
。
本人が言うには、自分は特殊な体質で、男性器も女性器もある両性具有っていうものらしい。
それもかなり珍しく、それによる弊害や後遺症は一切ない至って健康な体とのこと。
 小学校までは陰茎が目立ってたこともあって男の子として生活していたが、思春期頃から
女性ホルモンが増えて、体つきも心も女性的になってきて、引っ越す傍ら女子として
生活しだしたとか・・・色々と大変だったみたい。
『あぁ・・・だからあんな小さいチンコだったんだ・・・。』
葛「う、うるさいなぁ馬鹿ぁっ!!」
 顔を真っ赤にさせながら、駄々っ子のように怒る葛さん。こういうところが可愛いんだよね。
 さすがに葛さんは小ささについて触れなかったが、
きっと思春期前のちんちんがそのまま成長せずに残った結果なのかもしれない。
 みぃはわたしの言葉を諭すように袖をつんつんと引っ張っている。
葛「・・・な、何すれば黙ってくれる・・・?」
 その言葉にみぃとわたしは一瞬息が止まった。
みゆ「い、いやいやいや・・・別に何も・・・!」
 みゆの言葉を制する。みぃは目をまん丸にしてこちらを見た。
『それじゃあ、おちんちん見せて!』
葛「・・・へ?」
 興奮を隠しきれない表情で続ける。みぃは耳を真っ赤にして
わたしと葛さんを見比べている。
葛「やだよぉ!ちょっと、なんでそんな恥ずかしいことをしなくちゃ・・・。」
『ちょっとだけ!この前見ちゃったときから、変なモヤモヤが残ってて・・・!』
 めちゃめちゃな言い分に葛さんも戸惑いを隠せない。それでも食い下がるわたし。
みぃはワタワタと騒ぐだけ。別に止める様子は無く、むしろ期待してる感じもする。
 でもさすがに無理だよね・・・ちょっと調子に乗ってしまった・・・。
「ごめん」と口を開こうとしたそのときだった。
葛「・・・少しだけだよ・・・?」
『え・・・?』
みゆ「え?えぇ・・・!?」
 わたしは耳を疑った。みぃは状態を仰け反らせて、卒倒しそうな勢いになっていた。
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 おずおずと制服を脱ぎ捨てる。まるでストリップ状態だ・・・。
震える手で下着を脱ぐと、両手で股間を隠す葛さん・・・一番のコンプレックスだから
隠すのは当然だ。
『見えにくいんで・・・出来れば後ろ手にしてがに股に・・・。』
 一瞬葛さんが驚いた表情になる。でも、怒ることなく健気に指示通りのポーズをとってくれた。
みぃは最初、そっぽを向いていたのだが、いつのまにかあたしよりも間近で見ていた。

 ぷっくりとした乳首に綺麗な形のおっぱい。恥じらいながら見せてくる葛さんの美しさ
に反して、下品ながに股ポーズを披露してくれている。綺麗で淫猥な姿に、
まじまじと見てしまった。
 視線を落とすと、無意識のうちに息を呑んだ。
あの時見たものがぶら下がっている。果実のように柔らかそうなつるんとしたおチンチン。
その向こう側には可愛らしい玉袋が・・・。触りたいほどの可愛らしさに呆然としてしまう。
 あの時は一瞬しか目に入らなかった分。焼き付けるように見つめてしまう。
葛「うぅ・・・そんなジロジロ見るなぁ・・・。」
 落ち着かない表情でこちらを見る葛さん。ふぅふぅと息を荒げて恥ずかしさに堪えている彼女の
顔が、余計に興奮を煽る。
葛「はい、もうおしまい!!うぅ・・・こんな恥ずかしいことさせるなんて。」
 咄嗟に内股になって股間を手で覆う葛さん。急いで制服を引っ張り上げ、
そそくさとお尻を向けて着替えてしまう。みゆのほうから脱力した声が聞こえた。
 
『ごめんなさい。わがまま言って・・・。』
葛「い、いいよ別に・・・。」
 ふてくされた表情に、ちょっと涙目の葛さん。相当恥ずかしかったのだろう。うっすらと汗をかいている。
『(くぅ・・・やっぱり可愛い・・・!)』
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 下校中、みぃは顔の火照りも冷めやまず、言葉を失っていた。
『みぃ、どうだった!?好きな子のおちんちん!。』
みゆ「!・・・あ、あんまりあぁいうのは・・・。」
 首を大きく横にブンブン振るみぃ。
『そう?それじゃあもうやめる?こういうの?』
みゆ「へ!?え、えと・・・。」
 顔をもっと赤らめながら、わたしの制服の端をぎゅうと握るみぃ。
わたしはニヤニヤが止まらなかった
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