日記

紫水 もか


 更衣室の横にあるシャワールームで大きくため息。 結局部員の部活着の洗濯と明日の予定なんかで最後に なってしまいました。

『はぁ、しんどい・・・』

 シャワールームの水をおもむろに出し、手だけを 突っ込む。やっぱりまだ冷たい。温かくなるまでに 髪をほどきます。

『まったく、なんでやりたくもない部活のマネージャー なんか・・・!』

 怒りを押しつけるようにシャワーにぶっかかるわたし。 ハズキちゃんも白状にさっさと帰っちゃうし。なんとかして辞めてしまおう。やるなら写真部くらいのがいいなぁ。 楽そうだし。・・・読書部ってないのかしら。

 シャンプーを多めに手へ垂らし、頭をかき回す。そこにできた泡で全身擦る。どうせお家で洗い直すし、汗くさいのとれればいいや。

『・・・。』

 ふと目に入ったおちんちん。今までの余韻が残っているようで、ピクンピクンと、まだ少し膨らんでいます。

 先っぽへ手に残った泡を乗せてみる。なんだかネギ坊主みたいになって少し笑えました。

『あぁもう、こんなことしてる場合じゃないって!』

 ふと我に返って側頭部にゲンコツ。さっさと帰って 月9観なくちゃ!

『あ、コンタクトケース・・・。』

 コンタクトのケースを取りに、シャンプーが目に入らないよう半目の状態でロッカーのドアを探ります。

 がちゃ・・・

『う、あ、あれ?』

 薄目ではっきり見えないのですが、ここは学校の廊下。 廊下に素っ裸で出ちゃった!なんて紛らわしい配置してるんだろうこの更衣室!!

後ろを向いてドアを確認してみます。どうやら非常用の出口らしく、シャワールームからロッカーを経由できない事態を回避するためのもののようですが、なんか間違ってる気が・・・。

 そんな事してる場合じゃないです。早く戻らないと。

ガチャガチャ・・・

『え、う、うそ・・・。』

 間抜けな声を漏らしながら、何度もドアをひねる・・・ が、開かない!

 シャンプーで滑るとかいうものではなく、明らかにロックが掛かっています。

『オートロック!?』

 考えれば確かにそうです。避難用ドアななんですから、廊下側から開けられてもメリット無いし、むしろ暴漢とか覗きでもいたら犯罪の誘発になってしまいます。

 わたしはそれこそ、大げさなドラマ演技のように両手で頭を抱えてあわてふためきました。すっぽんぽんで廊下突っ立ってるの見られたら死ぬしかないです!

『そうだ!ロッカー側から・・・!』

 普通に更衣室入り口は開いているはずです!でも、この更衣室は全運動部共用のため大きく、ロッカーの入り口はこのドアから突き当たりまであります。距離にして20mも無いのですが、泡まみれで走りづらいため、フルチンのわたしにとっては絶望的なほど遠く感じます。

『ぐぅううう!四の五の考えてる場合じゃない!』

 わたしはおぼつかない足取りで、それでもできるだけ駆け足で走りました。ぴちゃぴちゃと湿った音を響かせながら、着実に距離を縮めます。泡をまとったチンチンがブルブルと揺れ踊り、玉も間抜けなほどにバウンドしています。

 こんな姿見られたら一巻の終わりです!

 それにしても遠い!1秒という時間がこんなにも長いとは思いませんでした。おっぱい、ちんちん、キンタマがブリンブリン暴れまわって、廊下全体に泡をまき散らすし最悪で、気づいたら涙目。



『ひぃっ!ひぃっ!』

 がちゃっ、バタン!!

 その時間4、5秒。刹那とも言える時間でしたが、やはり5秒近い間、公然とした場所でフルチン走りするというのはかなり危険な行為でした。

『・・・はぁ。』

 安堵のため息をついてふと下に目がいきました。 これでもかというほどそそり立っている包茎おちんちん・・・。泡に紛れて、先端からは違うものもにじみ出ていました。

 まずい!こんなの癖になったらまずいって・・・!



おまけ(´〜`)



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