タマにぎり

富中 なつ


葛「ま、まずいってお外は・・・!」

 指示が大胆になってきたわたしは 大慌ての葛(かずら)さんの手を引っ張って、体育館裏へ移動。 しかも葛さんはすっぽんぽんにされた姿。小さなおちんちんをプルプル震わせながら、 こちらに気弱な顔を向けてくる。・・・か、可愛い。

葛「や、やめろぉ。怒るぞぉ!?」

みゆ「・・・いくらなんでもやりすぎじゃない?なっつん・・・。」

『すぐ戻るから大丈夫♪』

 外とは言っても体育館裏。そうそう人がいる場所じゃない。

が、万一のことを考えて一応周囲を確認。

『ねね、ちょっとお願い訊いてくれたらすぐ戻るよ。』

葛「なんだよお願いって・・・。」

 わたしはみゆの困惑の混ざった期待の表情を一瞥してから、 葛さんの股下の果実をうっとりと見つめた。


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葛「・・・強く握るなよ・・・?」

『大丈夫大丈夫♪』

みゆ「あ、あぁ・・・。」

 わたしは右手を葛さんの股間に伸ばし、やさしくタマタマを包み込んでみる。 温かい・・・。



葛「あっ・・・。」

 自分のイメージとしたら、マシマロみたいな感じだと思ってたのだが、 実際は、文字通りの袋にスーパーボールが入っている感覚。

 興奮してきたわたしは少し袋を引っ張ったり、タマを転がしてみたり してみた。

『こ、これがキンタマ・・・。』

葛「や、やめろよ!コロコロするな・・・!」

 身悶えはするものの、決して手を払うことなく、葛さんはわたしの 指に身をゆだねていた。恥ずかしさで顔を真っ赤にしながら、 タマタマを触られているという屈辱に堪えている。



葛「う・・・。」

 気づいた時には葛さんの芋虫がピョコンと上を向いていた。玉を弄られすぎて勃起して しまったらしい。

 みゆは少し遠巻きに陣取りながらも、瞬きもせずにそれを見ている様子。

『ふふふっ。タマタマ握られて興奮しちゃったの?』

葛「ち、違うよばかっ・・・!!」

 恥ずかしさに限界を感じてわたしの手を払う葛さん。少し不機嫌な顔をしながら、 自分で体育館へ戻っていった。



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みゆ「ねえねえ。あの・・・玉の部分はプニプ二してるの?」

『だから〜。ゴムの玉あるでしょ?あれが袋に入ってる感触で・・・。』

みゆ「ゴムの玉って空気入ってるボール?あと袋って言ってもいろんな生地のがあるし・・・!」

『ゴムってのはあのスーパーボールみたいな感じの・・・。』

みゆ「えー?えー?あれって本当に玉が二つ入ってるの?なんかコブみたいのじゃなくて?」

 下校途中、葛さんがいなくなるとみぃが続けざまに訊いてくる。そんなに気になるならあのとき触らせてもらえばよかった のに・・・!
わたしはみぃの質問攻めに答えながら、小さくため息をついた。  


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